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一度だけの起業で成功者と言われた方は、運が良かっただけと言えるかもしれません。例えば宝くじに当たった人に成功の秘訣があったかというと、それはどうかと思います。宝くじと起業を一緒にするなと言われそうですが、連続して何度も起業して幾度も成功した人には、運だけではない何かがありそうです。ここで連続起業家の考え方を覗いてみましょう。

 

  1. はじめに
  2. まずは何でもやってみよう
  3. 事業計画の柔軟性
  4. 楽しく、そして自由に
  5. おわりに

 

  1. はじめに

連続起業家は、裏では何度も失敗していることもあるのでしょうが、何度も事業を成功させています。一発屋ではないので、おそらく彼らの中で何らかのポリシーを持って、取り組まれているのではないかと思います。

彼らの生き様を見ていると、少なからずどの場所に置かれていても、例えば学生時代、サラリーマン時代、全力を尽くし、結果を出しているということです。そのときずっと結果を出し続けているかどうかはともかく、組織によってはその彼らを生かしきれない場所もあるでしょう。プロ野球でもチームが変わったら突然活躍する選手もいます。しかしながら、今、自分の置かれた場所で、全力を尽くさず、適当に過ごしてきた人は、起業家となっても活躍することはないでしょう。もちろん売り上げという結果でなくてもよいのです。自分なりに納得ができる結果が残せれば。それを人が認めてくれようとくれなかろうと、二の次です。もっともそこで独善的にならず、色々な人に認められるような結果を出したときには、起業する際により強いネットワークになることでしょう。

また、事業を一人で起こされる方も多いと思いますが、一人でできることは限られてきます。自分にできないことは誰かにやってもらう。そういう気持ちでよいのです。また、相談できる人が身近にいることはとても心強いものです。あなたが「何を」するかも重要ですが、それ以上に「誰と」するかも重要です。自分一人ではできないことが他人とコラボレーションすることによって、より別のことができたり、大きなことができたりします。どちらかというとより素敵なことができる確率が高まるのではないでしょうか。

これは実務的な話になりますが、シリコンバレーで投資をしてもらう場合には、一人でやるよりも共同経営者がいた方が投資の確率が高まります。何故かと言えば、お互いに補完しあうチーム力の方が価値がありますし、一人が倒れたときに会社がつぶれるということであれば、投資をしずらくなります。二人で経営をすることはリスクヘッジになっているのです。

 

  1. まずは何でもやってみよう

連続起業家に言えることは、まず何でも始めてみるということのようです。今は、明日がどうなるかもわからない不確実な社会です。欧米に追い付け追い越せと言われていた20世紀後半の日本は、今の日本人にとっては幸せを感じられた時代だったのかもしれません。自分としては今の社会も捨てがたく面白い気がします。何故ならば先がわからないからです。先がわからなければ不安かもしれません。でも先が決まっていないから何でもできる時代と言えないでしょうか。何もやらなければ失敗しないかもしれませんが、成功はしません。現状維持も不可能で、おそらく右肩下がりです。先行きがわからないことをチャンスととらえて始めれば、失敗するかもしれませんが、成功するかもしれません。ここら辺は気持ちの持ちようということです。

コップの水で例える話が有名ですよね。コップに半分水が入っているとき、それを半分しか入っていないととらえるか、半分も入っているととらえるか。同じ現象なのに見方が二つあるのです。ある人からしてみたら危機でも、別の人からしてみれば機会(チャンス)です。

 

連続起業家は、数多くやってみて、数多く失敗し、その中から上手くいったものだけをチョイスして伸ばしていく方が多いようです。何事もやってみなければわかりませんし、やってみて初めて問題点も見えてきます。そこで問題点を改善すれば上手くいくかもしれないのです。シリコンバレーでは失敗が経験として認められます。日本とは真逆ですね。他人からは失敗は失敗と思われてもいいのです。あなたがその失敗を次にいかに活かすか、自分だけは失敗を経験とプラスに考えましょう。身近な例では、お酒を飲みすぎて酔いつぶれた経験(失敗)があると思いますが、自分の限界を知っているのと、知っていないのでは自分がどれだけお酒が強いのか、弱いのかもわからないでしょうし、無理をしてはいけないところでしてしまい、それが致命傷となるかもしれません。

 

まずはなんでもやってみようとは「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」ではなくて、まずは数を撃ってみて、上手くいくものを選び、これと決めたら、今までの失敗体験も自分の糧にしながら、一点投資する姿勢のことです。その一点を見つけるためには数多く始めてみることが必要です。

 

  1. 事業計画の柔軟性

計画を立てるけれどこだわりすぎないのが、彼らの特徴です。そもそも不確実な世の中で、自分が売れると思ったものが予想通り売れないことはよくあります。極論「未来を予測しない」くらいの気持ちです。投資家や銀行融資の際に必要な事業計画書は作成するでしょうが、そこで計画した数値にこだわらない、結果としてお金を出してくれた人にきちんと返せればいい、くらいな気持ちだと思います。もちろん資金繰りのことはきちんと考えておかなければならないので、事業計画を守らない、ではなく、現状に合わせて予算を速やかに変更する、というのが正しいと思います。不測の事態にもかかわらず、事業計画にこだわろうとすると、売り上げを合わせるために、安売りしたり、買ってくれそうなところに与信を行わずに販売した結果、原価割れしたり、売掛金の回収がうまくいかなかったり、余計に傷口を広げることにもなります。度を過ぎると、粉飾に手を染める人もいるでしょう。

従いまして、事業計画に固執するのではなく、速やかに現状に合わせて変更するのが良いと思います。そしてその不測の事態を好機にとらえる柔軟さが必要です。

 

事業計画書を作成するにあたって、市場調査を行うのですが、その際に、有名なシンクタンクの数字をグラフ化して、事業の市場規模や推移を記載します。これはこれで重要なことですが、それを信じ切ってしまうのもどうかと考えます。連続起業家はむしろ他人の眼よりも、自分の眼を大切にします。「色々な人から自分のサービスの感想を聞き、それで行けるならGOサイン!」という感じです。これはマーケティングでよく出てくる「ペルソナ」を想像していると考えるとわかりやすいと思います。

「ペルソナ」とは、「自社の商品やサービスを買ってほしい顧客の特徴」であり、年齢、住所、職業のような一般的な情報に加えて、何に関心があるのか、何に困っているのか、普段はどんな生活をしているのか、どんな情報を知りたがっているのか等を深堀して設計していきます。これが「理想の顧客」となり、個人の「思い込み」や「勘」による主観化を防ぎます。その結果、「顧客目線を徹底」させ、「顧客心理の考察」を行うことができ、顧客が本当に欲しい商品やサービスを提供できるようになります。それは事業の失敗を減らすことにもつながります。

もっとリアルに自分の恋人(趣味が偏った人でなければ)が、どんな花を欲しがってくれるか、そして贈ったときに喜んでくれる姿を想像しながらの方が、力も入るし、自分の勝手な趣味に陥らず、より顧客のニーズに合ったものが作れますよね。

顧客の感覚と同化するということですが、それは、専門業者を使って市場調査を行う方法だけでなく、自分の足で色々な人のところに出向いて情報を聞く方法、SNS等のコミュニティに参加してさりげなくヒアリングする方法等、同化に至る方法には色々あるでしょう。

 

  1. 楽しく、そして自由に

連続起業家に言えること、それは全員が楽しそうであるということです。今の仕事をして楽しいかどうか、そもそも楽しいと思わなければ続きません。起業は楽しいことばかりではありません。売り上げが上がらないのではないか、今月生活できないのではないか、と不安に思ってしまうこともあります。自分のやっていることは間違っているんではないかと自信喪失をすることもあります。そこで自分を見失ってしまっては、上手くいくものも上手くいきません。

 

アメリカのコンサルタントであるショーン・エイカー氏が「The Happiness Advantage(邦題:幸福優位7つの法則)」で「人は成功するから幸せになるのではなく、幸せだから成功する」とおっしゃっていました。

そもそも楽しくなさそうな人と誰が仕事をしたがるでしょうか、幸せそうな人のところに人も仕事もお金も情報もやってくるものです。

辛いことも多いでしょうが、いつも楽しく仕事をしましょう。その仕事が正しくないのならば、あなたの仕事としてはふさわしくないのです。ストレスを抱えすぎながら仕事をしても病気になるだけです。病気になったら、さすがに何をやっても楽しいというわけには行かないと思います。自分のコンディションを整えることが重要です。楽しくないのなら素直に別のことをやりましょう。

 

「運がいいこと」というよりは「自分は運がいい」くらいに思うことが重要です。ある柔道家の言葉ですが、「神は越えられないものに試練は与えない」のです。あなたの前に試練という壁があるというのなら、それはあなたがその壁を越える、あるいは迂回できるという素質があるからなのです。ちょっと横を見れば、今すぐに越えられる壁があるかもしれません。そのように小さな壁を越えることで、今まで越えられなかった大きな壁も越えられるようになるでしょう。実は大きな壁は、立ち止まって考えよというサインかもしれません。何らかの災難があっても、全てポジティブシンキングです。神様というやつは答えはくれません。後で自分がその答えに気づくだけです。

 

また、「運」とはタイミングでもあります。自分が昔関わった方でADSL時代に「みんなが出るテレビ」を考えていた人がいます。おそらく今の「You tube」のことを言っているのでしょう。ただ、ブロードバンド環境がない時代で、「You tube」のビジネス化はほぼ不可能でした。当時はその経営者のことを気違い扱いした人も多かったのです。でもある意味彼は正しかった。しかしタイミングが悪かったのではないかと思います。タイミングはきちんと準備している人のところにやってきますし、そのときに会社を続けているかどうかが重要です。継続し、続ける人に始めてチャンスが訪れるのです。その人物に足りなかったことは、現状の通信環境を人に聞いたり、ニーズや技術についての情報収集することを怠っていたと言わざるを得ないでしょう。

 

連続起業家には、動き続ける時間と、ゆったりとプラプラ過ごしている時間があるようです。概ね、こういう仕事を本格的にしていない時期に、次のネタや、今、突破できない壁を突き抜けるヒントが得られたりするものです。人によっては、朝の散歩やジョギング、休日のアウトドア、そして長期休暇で思いっきり旅行に行ってみる。普段と違うことをやってみましょう。こういう時間に「ひらめき」を手に入れるのです。発明家エジソンが「1%のひらめきと99%の汗」という名言を残しました。努力好きの日本人にとって、天才でも努力が必要だと言っていると都合よく解釈されましたが、真意は1%のひらめきがなければ、99%の努力が無駄になるということです。

都合よく解釈されないように、エジソンも1%のひらめき+99%の汗=結果100%ではなく1%のひらめき×100%の汗=結果100%としておいてほしかったですね。

 

  1. おわりに

最後に、成功している連続起業家のポリシーをまとめてみましょう。

・「何を」やるかも重要ですが、「誰と」やるかも重要。自分の能力と補完できるパートナーを見つけること。

・一度立てた事業計画に固執せず、状況に応じて予算を組み立てなおすこと。

・不測の事態を好機ととらえる柔軟さを持つこと。

・有名なシンクタンクの市場調査を信じ切ることなく、自分の眼で見て、耳で聞いて、ペルソナを思い描き、顧客の感覚と同化したうえで商品やサービスの開発を行うこと。

・「幸せ」であること。楽しい仕事をすること。

・何があっても「運がいい」と思うぐらいにポジティブシンキングであること。

・「運」を手に入れるために、徹底的な準備を怠らないこと。

・「プラプラ」しているときに「ひらめき」を手に入れ、「ひらめき」を無駄にしないために努力すること。努力だけで成功すると思うなかれ。

 

あなたが連続起業家からの言葉を参考にしながら、実際の起業に活かされることを期待しています。

 


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