
雑貨屋を開業する場合にどのような開業資金がかかるのでしょうか。
1. 開業資金の目安
2. 開業資金の内訳
3. 注意点
- 開業資金の目安
雑貨屋は都心でやるか、地方でやるか、駅前、商店街、郊外か、さらには何の雑貨屋をやるかによって、その開業資金の規模は大きく違います。ポップなミュージアム風の雑貨屋で6,000万円も開業資金をかけている場合もあります。自宅やあるいはネットショップでやる場合にはほとんどかかりません。
一般的には概ね50万円~800万円程度です。
- 開業資金の内訳
雑貨屋の開業資金は次のものがあげられます。
- 物件取得費
- 内外装工事費
- 什器備品
- 開業関連費
- 運転資金
さて、次に細かく見ていきましょう。東京都の郊外6坪路地裏の店を想定しています。
(1) 物件取得費
物件を借りる場合、保証金が家賃の半年から10か月分、1か月分の前払い家賃、そして不動産屋への仲介手数料(概ね家賃1か月分)が必要です。保証金のない物件もあるかもしれませんが、それはタイミング次第です。
(2) 内外装工事費
内外装工事、空調工事、水道・ガス・電気等の設備工事等が含まれます。居抜き物件では一般に工事費が安く済む傾向がありますが、特に空調や設備機器が開業後故障すると、廃棄や買い直しをする必要が出てきますので、注意が必要です。雑貨屋では手作り感のある空間も違和感はないでしょうから、内装については、自分で材料を購入してきて工事するのも節約になるでしょう。
(3) 什器備品
各種インテリア、棚、レジスター等の購入費が入ります。
(4) 開業関連費
開業関連費としては、広告宣伝費(販促物製作費)、会社設立費用などがあります。ホームページも作成します。開業時の仕入れも必要となります。
(5) 運転資金
開業後、お客様が中々来なくて、売上よりも費用が多い月が続きます。せめて3か月は赤字でもなんとかなるように、懐に余裕を持たせておきましょう。自分が思わぬ出費もあるかもしれませんので開始時には予備費を作っておくとよいと思います。
こちらを表にすると次のようになります。
3. 注意点
雑貨屋は雰囲気作りが大切です。アンティークの戸棚や手作り感満載ながらも安っぽい作りでないことが重要です。その際に自分の趣味を優先させずに、商品の持つ魅力を発揮させるための棚はどんなものだろうと考えてみましょう。照明はダウンライトで雰囲気を出す方法がよく見かけます。その他音楽や香りも雰囲気作りに役立ちます。
さらに空間でも、夢の世界を演出したり、宝探し感覚を持たせるためにわざわざ迷路のようにしたり。これらはあなたが手を動かすだけで特にお金はかかりません。センス次第ですが、アイデアと工夫で開業資金を抑えられます