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人間食べなければ生きていけないので、飲食店は廃れません。行列のできる飲食店には誰しも憧れるものです。但し、誰でも参入してくるので、競争も激しく、数年持たない店もあるのが現実です。業態によっては、初期投資もかかるので上手くいかなければ借金が残ることも。それでも飲食店を開業したいという方、開業資金を少なく済ませる方法とは?

1. 飲食店の開業資金はどのくらいかかるか
2. 飲食店の開業資金の調達方法
3. 飲食店の開業における注意点
4. おわりに~開業資金を少なく済ませるためには~

1. 飲食店の開業資金はどのくらいかかるか
飲食店にもカフェ、バー、レストラン、居酒屋、ラーメン屋、カレー屋等いろいろな業態があります。一般的に飲食店の開業資金の平均は約1,000万円と言われていますが、業態によっても、そしてどれくらいの規模から始めるかによってもその開業資金の金額はかなり変わってきます。
飲食店の開業資金には例えばどのようなものが含まれるのでしょうか。
(1) 物件取得費
(2) 内外装工事費
(3) 厨房等の設備費及び工事費
(4) 広告宣伝費
(5) 消耗品費
(6) 仕入費用やその他運転資金

少し細かく見ていきましょう。
(1) 物件取得費
物件取得費に含まれるのは次の通りです。
・保証金、敷金(家賃の6か月以上から10か月程度)
・初月家賃
・仲介手数料(不動産屋へ支払う手数料、通常は家賃1か月分)

人通りが多いところは必然的に家賃が高い。あなたがどのようなコンセプトで展開していくかによります。特色があり、遠くでも訪れたい店舗であれば、裏通りでも構わないでしょうが、そこまでのブランド力を築けるかどうかが問題になります。
家賃については立地で変わりますが、東京の同じ千代田区でも最高が一か月一坪75,000円のところもあれば、最低で7,000円と10分の一のところもあるのです。平均では25,000円/坪となっています。

(2) 内外装工事費
契約した物件が居抜きであるかどうか、業態により金額は大きく変わりますが、一般的には坪当たり20~50万円が相場となっています。

(3) 厨房等の設備費及び工事費
中古を購入したり、物件に元々付属している場合もあります。内装工事費の20~40%くらいかかるのが相場と言われています。

(4) 広告宣伝費
ホームページ作成に30万円~50万円の他、チラシの製作費やポスティング代、新聞の折り込み代、あるいはフリーペーパー、ネット系の広告媒体に載せる等、様々かかります。どの程度かければよいかは、あなたのコンセプトや立地にもより、一概には言えませんが、100万円くらいは見積もっておきましょう。

(5) 消耗品費
家具や食器、調理器具等があります。業態にもよりますが、30万円から100万円は見積もっておくべきでしょう。

(6) 仕入費用やその他運転資金
仕入費用とはお店で料理を提供するための材料のことですが、これこそ提供する料理の内容、お店の規模によっても異なります。また、数か月お客様がほとんど入らなくても大丈夫なくらいに余力を持っておいた方が良いと思います。

初期費用を坪単価で考えてみると、ちょっとしたバーで一坪30万円から高級割烹で一坪100万円、業態や立地によってかなり異なるということを知っておきましょう。

2. 飲食店の開業資金の調達方法
まず飲食店を行う上で、他人からの借入をあまり期待しないことです。まずは自分が今まで稼いできた給料をどれだけ投下できるか。もちろんそう言っていては開業が遅れてしまいますし、今、金がないんだどうすりゃいいんだ、という方もいらっしゃるでしょう。そのときには親類、友人、知人等自分を信頼してくれる人からお金を借りるか、出資してもらうかです。
その次に検討するのが、日本政策金融公庫の創業融資や自治体の制度融資です。自分と周囲の人で半分、残り半分を創業融資か制度融資とするとよいのではないでしょうか。
創業融資は自己資金が10分の1となっているので、100万円自分で用意できれば、900万円は借りられるのではと思ってしまいますが、そんなに甘いものではありません。
自己資金や周りの人からの借入や出資は多ければ多いほど良いものです。

また、日本政策金融公庫の創業融資の2割が飲食店関係です。それだけどういう人に貸したら大丈夫か、今まで貸し付けた人の事業計画書はしっかりしたものだった、といったデータが豊富です。つまり素人の無手勝流ではダメ出しを食らう可能性が高いものと思われます。素直に専門家のアドバイスを受けて臨んだ方がいいと申し上げておきましょう。

3. 飲食店の開業における注意点
参入障壁が低いために、飲食店は全業種の中でも最も新規開業が多い反面、最も廃業の高い業種でもあります。
「おいしい料理を作る」という考え方では、生き残っていけないでしょう。その「おいしい」という基準はあなたのものでしかありません。「おいしい料理」ではなく、「売れる料理」「支持される料理」でなければならないのです。
売れる料理とするためには、特色を持たせること。そのためにはコンセプトを決め、ターゲットとなるお客様はどういう人なのか、お客様がどのようなタイミングで、どのような気分のときにお店を利用したいかを考えなければなりません。自分が作りたい料理とか作るべきではなく、お客様が欲しい料理を作りましょう。ある意味それだけで十分なのです。おいしい、まずいは人それぞれです。
そして飲食店の運営は、失敗して撤退することもあります。また次に始めやすいように、損失は最小限に済ませることが重要です。そのためにはできる限り開業資金を抑える工夫が必要なのです。

4. おわりに~開業資金を少なく済ませるためには~
開業資金を少なく済ませるためには、いかに費用対効果を高くするかということ。費用とは開業資金やそのあとでかかる資金、効果は売上高のことです。
そのためには、まずはコンセプトづくりを行い、徹底的に競合分析をすることです。そうするとどんな場所で店舗を持てば十分かがわかります。物件取得費は家賃×倍数ですから、不要な家賃はかけるべきではありません。
次に内外装費ですが、それほど高級料理店を望まないのであれば、自分の手作りでもよいのではないかと思います。業者に頼む場合でも相見積もりをして、下げられるだけ工事費を下げることです。
居抜きは安く済みますが、中身を十分に確認しないと、故障して修理、あるいは新品の設備に取り換え、既存の設備を廃棄、となるとかえって高くつくことがあります。
厨房はお客様に見せるものではありませんから、中古品でも十分でしょう。
顧客ターゲットが決まっていれば、広告宣伝費も安く済みます。最初は身近な人に声をかけてお願いしたり、自分の店のお客様と客層が被りそうな、近くにある異業種の店にチラシを置かせてもらって、逆に自分の店に置かせてもらった店のチラシを置いて、お互いに集客を図るのです。お互いの店で割引サービスをしあってもよいでしょう。
最近は、facebookやtwitterを用いたプロモーションも十分にあり得えます。既存の広告媒体は費用対効果の合わないものになってきているのです。その辺も考えて、集客のプロフェッショナルにお知恵を拝借してみるのもよいかもしれません。金をかけることを前提としたプロモーションしか提案して来ないプロには相談しないことをお勧めします。


日本政策金融公庫の融資が通る可能性は?

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