ブログ

日本政策金融公庫の創業融資を受けるために必要な書類は、①借入申込書、②創業計画書、③設備資金の申し込みの場合は見積書、④履歴事項全部証明書または登記簿謄本(法人の場合)、⑤担保設定をする際には、不動産の登記簿謄本等です。数字に関しては創業計画書だけでいいですね。だって、要求されてないじゃないか。あなた重要なものを忘れていませんか。それは事業計画書です。

1. 創業融資における事業計画書の役割
2. 創業計画書と事業計画書の関係
3. おわりに

1. 創業融資の事業計画書の役割
確かに、日本政策金融公庫のホームページのどこにも事業計画書を持って来て下さいとは書いておりません。そこで創業計画書だけで説明したら、どうなるかを考えてみましょう。まず数字の根拠が適当ですから、上手く説明できませんね。ほとんど創業計画書の読み合わせで終わってしまいます。公庫の融資担当者が面談の時間を取って下さったということは創業計画書だけでは読み取れない、あなたのコーポレートストーリーを知りたいからなのです。それが創業計画書を読むだけで、それ以上大したことがないと思ったら、どうでしょうか。あなたが、テレビドラマを見ていたとしましょう。数日で作った適当な脚本と、映像を何度もとるのが面倒くさいから、間違ったセリフのままでまあいいや。ハワイの設定なのだけど、茨城県の適当な海岸でごまかして撮影しとけ、雨のシーンなんだけど面倒くさいから晴れでもいいや、俳優さんも脚本前日呼んでくるの大変だったから脚本手元に持ったまま演技してくれればいいよ、なんてドラマを見せられてごらんなさいよ。「金返せー!」でしょ。民放だったら金払ってないけど。
薄っぺらな内容の創業計画書だけで面談しようというのは、そういう準備不十分で臨むということです。融資担当者から、この人本当にやる気あんの?と思われても仕方ないですよね。そう思われたら融資受けられるはずありません。
創業融資において事業計画書というのは、あなたのやる気を融資担当者に示すためのものです。そしてあなた自身の事業の失敗を小さくし、成功に導くための道しるべなのです。失敗を小さくするのも、成功の確率を高めるのも、あなたが徹底的に事前準備した結果です。

「勝負は鞘の中にあり」。

もし融資の面談を試合だと仮定したら、徹底的な事前の準備・練習なくして試合での勝利はありません。

2. 創業計画書と事業計画書の関係
創業計画書は事業計画書の要約版です。事業計画書は創業計画書の拡大版ではありません。事業計画書を作成して、その内容を凝縮したものです。創業計画書だけではあなたの事業の欠点や特色は見えてきません。そして凝縮の中に、あなたの事業へかける意気込み・熱意がこもっていくのです。

創業計画書は事業計画書の要約版ですから、内容として関連があります。創業計画書の構成は次の通りです。

(1) 創業の動機
(2) 経営者の略歴等
(3) 取扱商品・サービス
(4) 取引先・取引関係等
(5) 従業員
(6) お借入れの状況
(7) 必要な資金と調達方法
(8) 事業の見通し(月平均)

これを事業計画書と対比すると次のようになります。

(1) 創業の動機
事業計画書に「はじめに、創業の動機」について記載する欄があれば、そちらの内容を記載することになります。
(2) 経営者の略歴等
事業計画書にもあなたの略歴を記載するでしょうから、そちらの内容を記載して下さい。
(3) 取扱商品・サービス
事業計画書に記載したあなたの会社の提供する「商品・サービス」を記載しましょう。ここでセールスポイントというのは、他社との差別化あるいは御社の強みを記載することになるでしょう。
(4) 取引先・取引関係等
事業計画書には、販売先、仕入先、外注先の記入はあるでしょうが、シェア、かけ取引の割合、回収・支払い条件を書くことはおそらくないでしょう。事業計画書から販売先、仕入先、外注先を転記しましょう。
(5) 従業員
事業計画書では人員計画に当たります。
(6) お借入れの状況
こちらの内容は事業計画書では触れない内容でしょう。創業計画書ならではの独自の情報です。
(7) 必要な資金と調達方法
事業計画書では、資金使途、資金調達という項目で示すことになると思います。
(8) 事業の見通し(月平均)
事業計画書で立てたものと同じ数値を記載するようにしましょう。事業計画書の数値
と異なっていてはいけません。数字の整合性を取って下さい。

3. おわりに
繰り返しますが、創業計画書は事業計画書の要約版です。内容を凝縮する中であなたの事業に賭ける意気込み、情熱、やる気を示すことになります。
事前の準備なくして、あなたの熱意は伝わることはありません。また事業計画書を立てることは融資だけのためではなく、あなたの事業の失敗を小さくし、成功の確率を高めるツールにもなります。
このように、事業計画書を作成して、その内容をコンパクトに転記する方法で創業計画書を作成しましょう。
たくさんの労力をかけて作った事業計画書を融資の際のアピールとして使って下さい。


日本政策金融公庫の融資が通る可能性は?

創業資金
事業拡大資金
新規事業資金